医療情報の間違いはなぜ疑う事なく広まるのか

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当サイトの管理人は都内で看護師をしています。医療の都市伝説に興味があり色々と調べてみると、医療の常識のウソ・ホントがみえてきました。面白い情報もありますので、興味のある人は是非読んでみて下さい。当サイトへの情報提供はこちらから。

なぜ間違った情報が広まるのか

なぜ間違った情報が広まるのか

医療情報の正確さ

私達が普段病気や健康に関しての情報を得る手段は主にテレビやネット、書籍等になるかと思います。特にテレビの影響は大きく、司会者がもっともらしく「○○を食べると血糖値が下がる」と紹介すると、次の日にはその食材が売り切れる事さえあります。この現象は、公のメディアで紹介される健康法は信頼性が高いと考える人が多い事を示しています。しかし、その情報は本当にエビデンス(科学的根拠)がとれているのでしょうか。
アメリカでは医療情報番組の情報がどの位の正確さを持つか、今までに放送された160のテーマについて調査を行いました。その結果、とある情報番組ではエビデンス(科学的根拠)に支持されている情報が46%となり、矛盾のあるものは15%、根拠が無いとされる情報は39%となりました。これは番組内容の半分が矛盾や根拠の無い情報になっていた事の表れであり、驚きの数字にもなりました。
日本ではこの様な調査が行われてはいませんが、公のメディアであったとしてもその医療情報の正確さは定かでは無い事が伺えます。

医療ジャーナリストによる情報

医療情報番組によく登場する医療ジャーナリストとはどんな人でしょうか。具体的には分かりませんが、全てのジャンルでみてもジャーナリストと呼ばれる人は、そのジャンルの知識や情報を多く持つ人が名乗っている様な気がします。その為、医療ジャーナリストが発信する情報は疑われる事無く世の中に広まっていますが、その大半はやはり根拠が不明なものばかりです。錯そうする医療情報の中で、妥当な根拠を持って情報提供できるのはやはり医師に限られると思いますが、情報提供の多くは医療ジャーナリストによるものとなっています。
ガン関連の情報を発信する医療ジャーナリストへ、ガン関連の情報を発信する理由と直面しうる困難さについてアンケート調査を行いました。アンケートに協力したジャーナリストは364人中わずか57人と少なく、この57名の中で医学を専攻した人はたったの1名だけでした。また、ガン関連の情報を発信する理由で多かったのは、個人的な興味が1番となっている事にも驚かされます。これはある意味、興味が無ければ情報発信しないと受け取れます。例えば、ワクチンの有害性は興味があり発信しても、その有効性について興味が無ければ発信しないという事になりかねません。また、医学を学んだ事が無いジャーナリストのほとんどは、収集した情報をジャッジする困難さを感じているようです。

情報の信頼性

このアンケート調査では医療ジャーナリストの情報源も調べています。主な情報源としては、医師を含む個人のネットワークを利用する人が42人、続いて電子メールやフェイスブック等のソーシャルメディア利用は32人、学術誌からの情報は18人となっています。この数字からみても科学的根拠が高い学術誌からの情報が少ないのが分かります。また、48人中35人はホスピスに関しての情報の発信をした事が無く、日本の医療ジャーナリストの情報は偏った興味の範囲になるものが多いと推測されます。この様な医療情報が幅広く発信される事によって、聞く側の医療知識にも偏りが生じやすくなり、都市伝説的な医療の話が誕生してしまうきっかけとなっているのです。