医療の常識を破る「風邪は人にうつすと治る?」の真相

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当サイトの管理人は都内で看護師をしています。医療の都市伝説に興味があり色々と調べてみると、医療の常識のウソ・ホントがみえてきました。面白い情報もありますので、興味のある人は是非読んでみて下さい。当サイトへの情報提供はこちらから。

風邪は人にうつすと治る?

風邪は人にうつすと治る?

風邪の仕組み

冗談なのか本気なのか分かりませんが、自分の風邪が治ったのは人にうつしたせいだからと言う人がいます。実はこの話、ネットでもよく見かけるまさに都市伝説なのです。この話を検証する前にまずは風邪の仕組みからお話していきます。
そもそも風邪は何故ひくのでしょうか。それは風邪のウィルスが鼻や喉の粘膜に付着し身体に侵入し、侵入してきたウィルスは炎症を招き、喉の腫れや痛み、鼻詰まりや鼻水、咳を引き起こします。乾燥や寒さが厳しくなると風邪に注意と言いますが、ウィルスは乾燥を好みますので乾燥する時期は感染が拡大しやすいという事なのです。しかし、どんなに感染が広がってもウィルスが身体に侵入しない限り風邪はひきません。
では、次に風邪が治る仕組みを見てみましょう。人間はウィルスが身体に侵入してくると黙ってはいません。侵入したウィルスの情報を解析して闘い始めます。それが免疫です。免疫力が高いとウィルスにどんどん勝つ事ができ、最後は炎症を起こした粘膜を修復し風邪が治る仕組みになっています。

人にうつしたら風邪が治る?

風邪を人にうつすと自分の身体の中にあるウィルス全てを移し(うつし)、ウィルスが無くなり治癒するイメージがあるようです。「人にうつしたから治った」という会話が日常で行われるのは、そのイメージが要因なのかも知れません。また、人に風邪をうつしてしまっても、うつされた人はすぐに症状が出る訳ではありません。ウィルスに感染すると発病するまで3~7日程の潜伏期間があります。その間に風邪をうつした人は回復に向かっていますので、うつされた人が潜伏期間を経て発病した時に合せるかのように風邪をうつした人は治っている事が多いのです。その為、風邪をうつしたから自分が良くなったと勘違いしやすいのです。
しかし、実際には先に説明した通り「風邪はウィルスが身体に侵入する事で引き起こされ、侵入したウィルスと自分自身の免疫力が闘い炎症を修復させて治癒する」のです。ですから、感染させる(うつす)事によって自分の風邪が治るという事はあり得ないのです。これは風邪に限らず、全ての感染症に言える事でもあります。

最近は正しい知識で対処する人も

最近は街中でマスクをする人も増えています。風邪の予防に限らず花粉症やすっぴん隠しでしている人も多いとは考えられますが、ウィルスを身体に侵入させない予防の観点からはとても効果的な方法です。新型インフルエンザ等の流行によって、風邪の感染に対する知識が高まり予防策をしっかりとろうという人も多くなったのでしょう。ただ、風邪はあまりにも身近な病気なだけに様々な都市伝説は尽きる事がないようです。